私が所属していたトップ選抜東大理類を中心に書きます。
コース認定
コース認定は、全統マーク、全統記述、各種オープン、認定試験のいずれかを使いますが、普通は模試です。
SUPER ONEWEXは、東大京大共に、全統マーク・全統記述のいずれかで70.0以上の偏差値が必要ですが、東大オープンだと55.0以上で認定が下りますので、そんなに認定基準は高くありません。
トップ選抜は、東大京大共に、全統マークは62.5、全統記述は60.0の偏差値で認定が下ります。東大オープンは52.5以上です。こっちは認定基準が低すぎると思います。
これらの基準は、入塾案内の封筒に入っている、薄い青一色刷りの冊子「入塾・入寮要項」に書かれています。
申し込みは、インターネット、電話、窓口で行えますが、私はインターネットを利用しました。現役の時に
KEI-NETに登録していたので、模試の情報が関連付けられていて面倒が省けました(右図)。
トップ選抜東大コースについて
文系約40人、理系約60人で構成され、それぞれT8、T9クラスとなります。SOWは、E1、E2クラスです。トップ選抜東大コースのクラスは文理1つずつしかありません。そして、チュートリアルや国語・英語の授業は文理同じ教室で行います。SOWと一緒になることは有りません。夏休み直前に、コース変更のチャンスがあります。数人が申請していたようですが、京大コースへ移って行く人がほとんどです。
全統記述の平均偏差値は、64~68くらいで推移していました。
河合塾のテキストには、Tテキストと無印テキストがあり、前者の方がレベルが高いテキストです。逆に言えば、レベルが2段階しかないということですから、東大を目指す以上は、Tテキストを使いたいところです。
トップ選抜東大理類は、理科以外はTテキスト固定ですが、理科はサクセスクリニックの成績次第で変わってきます。ですから、やる気のない人も、サクセスクリニックの理科だけはきちんと点を取り、最低でもB評価を得てください。SOWの場合は、全てTテキスト固定です。また、サクセスクリニックの成績はスカラシップ選考の対象となるので、狙う人は満点を目指して頑張ってください。
授業について
トップ選抜は、通常授業に加え、東大タイムやセンターリスニング特別講義、センター対策・英単語の自主ゼミがあります。トップ添削は確か数学は6回、理科は4回、古文漢文は6回ほど、現代文は毎回でした。
自主ゼミは、マーク式国語や数学の問題・英単語テストを、あいているコマを使って自分で勝手に解いて答え合わせをする時間です。問題は河合塾が用意します。過去問ではありません。東大タイムでは、英語や国語は過去問を利用した授業が、数学はストークスの定理やテーラー展開の話なんかがありました。
また、Webフェローが使えます。各科目院生なんかが1日で解答を返してくれます。具体的な質問でも使えます。意外と便利です。...あれ、2012年度のパンフレット見てもWebフェロー相談室書かれていないな...
んで、どっちがいいのかな
私はSOWにするかトップ選抜にするか悩んでいました。というのも、学費が15万5000円も違うからです。SOW専用自習室や、特別ゼミ、トップ講師などとパンフレットには書かれており、また合格率も高いという噂もあって、中身だけみればSOWにするんですが...迷っているうちに、定員に達し締め切られてしまったのでトップ選抜にしました。3月25日のことです。
実際はどうだったかというと、違うのはむしろ生徒の質でした。トップ選抜はレヴェルの低い生徒が多い。とにかく多い。そもそも去年東大を受けても目指してもいなかったという人が半分を占めていました。トップ講師などと書かれている講師はどうってことありません。むしろ予備校に期待するような衝撃的な授業はトップ選抜に割り振られた講師の方が多い。パンフレットに載っている4人の講師のうち何人はトップ選抜の授業も担当します。トップ選抜の場合、自習室は、名駅校の全生徒が使える専用自習室を使うことになりますが、これはブース式の自習室で、混んでいて席が無いということはありませんでした。ただ、人が多いと息が詰まりましたが。また私は静かすぎて嫌になって滅多に使いませんでした。
結論としては、環境を求めるならSOWの方が絶対にいいでしょう。
全統マーク・全統記述で偏差値80前後が取れるのであれば、スカラシップが全額下ります。トップ選抜なら64万円、SOWなら79万5千円。
受かればいい
河合塾に限らず、どこの予備校も、東大・京大・早慶だけは合格実績として大々的に宣伝しなければならないので、力を入れてきます。東大コースの人には、とにかく東大を受けて受かってもらわないと困るわけです。だから、それなりに真剣にカリキュラムは作りますし、講師も予備校の中では指折りの人を使っています。だから、これ以上のものは無いと思って臨んでください。それでも不足はあります。たくさんあります。それは予備校の限界です。
平成24年2月29日